【意外な事実】焼肉・肉料理41種類の特徴と料理写真の味旅物語

肉料理

【肉料理の味旅物語】

日本の肉料理には、様々な背景があります。洋食の影響を受けた”とんかつ”、中華料理の影響を受けた”豚の角煮”、そして伝統的な家庭料理である肉じゃがなど、多種多様な肉料理があります。日本の肉料理の中には、内臓肉や馬肉、鯨肉など、日常的にはあまり食されない肉類も存在します。各地域には、それぞれ独自の伝統的な肉料理があり、これらはその地方の特産品や名物として知られています。

から揚げ

から揚げは、肉(特に鶏肉が一般的)を小麦粉や片栗粉で薄くまぶし、高温の油で揚げた料理です。家庭料理、レストラン、弁当など様々な状況で食べられる人気の料理です。

とんかつ

とんかつは、豚のロースやヒレをスライスし、小麦粉、溶き卵、パン粉でコーティング後、油で揚げた洋食風の日本料理です。1899年に東京の洋食レストラン”煉瓦亭”で考案されました。ウスターソースが一般的ですが、愛知県の名古屋地域では味噌ベースのソースが人気です。

チキン南蛮

チキン南蛮は、宮崎県延岡市が発祥の九州地方の郷土料理です。鶏肉に小麦粉と溶き卵をまとわせて油で揚げ、それを酢、砂糖、塩を混ぜたものに浸し、タルタルソースをかけて食べます。

豚の角煮

豚の角煮は、中国料理に似た沖縄地方の郷土料理で、豚バラ肉を一口大に切り、香味野菜と醤油、味噌、みりん、酒、砂糖などで煮込んだ料理です。

豚の生姜焼き

豚の生姜焼きは、生姜と醤油、みりん、砂糖などに漬けた豚肉を焼いた料理です。豚肉の臭みを抑えるために生姜を使います。もとは関東地方の郷土料理でしたが、現在では全国チェーンの外食産業で広く提供され、代表的な豚肉料理となりました。

肉じゃが

肉じゃがは、肉、じゃがいも、ニンジン、玉ねぎ、糸コンニャクを醤油や砂糖などで甘辛く煮込んだ日本の伝統的な料理です。その素材や味付けは家庭ごとに異なるため、家庭料理の象徴ともいえます。

山賊焼き

山賊焼きは、長野県の郷土料理で、鶏のもも肉をニンニクと玉ねぎとともに醤油に漬け、その後片栗粉をまぶして油で揚げます。この料理は居酒屋の定番メニューであり、また広く家庭でも楽しまれています。その名前は、この料理を最初に考案したとされる「山賊」という名前の居酒屋から来ています。

モツ煮

モツ煮は、牛や豚の内臓肉を煮込んだ料理で、関西地方では”ホルモン煮(Horumonni)”とも呼ばれます。その名前は大阪の方言で”捨てるもの(Horumon)”という意味から来ています。

牛筋煮込み

牛筋煮込みは、牛のアキレス腱の肉を長時間煮込んだ料理で、特に関西地方や九州地方の名物です。長時間の煮込みによって肉は柔らかくなり、臭みもなくなります。

鯨料理

鯨料理は、1945年以降、牛肉や豚肉が手に入りづらい時代に広く食べられていたものです。しかし、商業捕鯨の禁止や他の肉の流通が拡大したことにより、鯨肉を食べる機会は大幅に減少しました。現在では鯨肉はほとんど流通しておらず、鯨料理は希少な存在となっています。

鶏刺し

鶏刺しは、生の鶏肉を薄くスライスし、ニンニクや生姜、醤油で味付けした料理で、鹿児島県や宮崎県などの九州地方では郷土料理となっています。しかし、生鶏肉は食中毒のリスクが高いため、これらの地域以外で食べる機会は少ないです。

馬刺し

馬刺しは、生の馬肉を薄くスライスし、ショウガ、ニンニク、刻んだ葱などを薬味にし、醤油で味をつけて食べる料理です。日本国内では、福島県、長野県、山梨県、静岡県、熊本県などでこの料理を食べる習慣があります。

ユッケ

ユッケは、生の牛肉を細かく切り、醤油、ごま油、砂糖、コチジャン、果汁などで調味した料理です。これは韓国発祥の料理であり、日本の焼肉店では人気メニューの一つです。

軟骨の唐揚げ

軟骨の唐揚げは、鶏の軟骨に片栗粉をまぶし、ニンニクや醤油で味をつけてから揚げた料理です。これは居酒屋などでよく見られる定番の人気メニューです。


【肉の鍋料理の味旅物語】

日本の鍋料理は、様々な具材を出汁で煮る料理です。昆布や鰹節の出汁に、醤油や味噌で味を付け、薄切りの牛肉や豚肉、野菜や豆腐を入れます。一緒に食べることで、家族や友達との絆を深める料理で、寒い時期に特に人気があります。

すき焼き

すき焼きは日本の代表的な肉料理です。薄切りにした牛肉、ネギ、白菜、春菊、シイタケ、焼き豆腐、蒟蒻、しらたきなどを鍋にいれて煮込みます。生の卵を溶いてそれにつけて食べるのが一般的です。味付けには醤油、砂糖、日本酒、みりんを使用します。1854年、九州地方の長崎県ですき焼きをたべたという記録がありますが当時は牛肉を食べる習慣がなかったため一般的な料理ではありませんでした。。その後、明治時代になると、庶民の間に牛肉を食べる習慣が浸透し、すき焼きは広く普及しました。日本の和牛は外国の牛肉とは異なり、脂肪分が多くて肉質が柔らかいのが特徴で、そのため高価ではありますが人気があります。

しゃぶしゃぶ

しゃぶしゃぶは、薄切りの肉をテーブル上の鍋にある熱湯やスープに通して調理し、それをタレにつけて食べる料理です。タレには柑橘の果汁と酢を合わせたポン酢や、ゴマダレがよく使われます。さっぱりとした味付けが特徴で、年齢を問わず人気のある肉料理です。

きりたんぽ

きりたんぽは、東北地方の秋田県の郷土料理です。棒状にした餅を焼き、その後、棒から外し、鶏肉と一緒に鶏ガラスープで煮込んで食べます。鶏肉には秋田県特産の比内地鶏がよく用いられます。この料理はもともと猟師の間で食べられていたと言われています。

牡丹鍋

牡丹鍋は、野生のイノシシ肉を使った鍋料理で、主に山間部の地域の郷土料理です。イノシシの肉、キノコ、芋、蒟蒻、豆腐を味噌ベースまたは醤油ベースのスープで煮込みます。薄切りのイノシシ肉を牡丹の花のように鍋に盛り付けることからその名がついています。

桜鍋

桜鍋は、馬肉をすき焼き風に煮込んで食べる鍋料理です。馬肉は一般的には流通していないため、馬肉の産地である青森県、長野県、熊本県等の地域の名物料理となっています。また、味噌をベースに馬肉を煮込んだ桜鍋は東京の伝統料理でもあり、浅草などで提供している飲食店もあります。

ちゃんこ鍋

ちゃんこ鍋は、主に相撲力士が食べる鍋料理です。味付けは味噌ベース、醤油ベース、塩ベースと様々で、具材には肉団子、白菜、うどんなどを使用します。相撲の聖地である東京の両国には、ちゃんこ鍋を提供する飲食店が数多くあります。

もつ鍋

もつ鍋は、牛や豚の大腸と小腸を、にら、キャベツ、豆腐と共に煮込んだ鍋料理で、九州地方の福岡県博多の名物料理です。味付けは味噌ベースや醤油ベースがあります。関西地方ではホルモン鍋(Horumon-nabe)とも呼ばれます。ホルモン(Horumon)は大阪弁で”捨てるもの”を意味し、かつて内臓肉が廃棄されていたのを惜しんで鍋料理にしたことが名前の由来となっています。